個人的CR確認その1、キーワード処理「唱える」
2013年3月14日 MTG今回は多くのMTGのキーワード処理の中でも、2番目に使われてるであろう「唱える」についてです。
CR部分が結構長いので全部見る人は時間がある時に見ることをオススメします。全部見ない人は最後のほうに簡単にまとめてるのでそちらをどうぞ。
CRを確認しながらその意味するところを見ていきたいと思います(CRのそれほど重要ではない部分はひみつの方に送ってしまうので確認したい方はそちらからどうぞ)。
601. 呪文を唱えること
《夜帳の死霊》のようなテキストの場合、唱えることも、(通常の土地をセットしていなかったり、《都の進化》などにより追加の土地をプレイできる場合は)土地を戦場に置くこともできます。
①唱えることを宣言したカードやカードのコピー(例えば暗号化されている《束縛の手》のコピー)は一度スタックの一番上に置かれる。
②モードを選ぶ(《アゾリウスの魔除け》などの各種魔除けや《無慈悲な追い立て》のような選択式の呪文でどの効果を選択するか選ぶ)
③代替コストの宣言(《終末》などの奇跡誘発時のコスト、《未練ある魂》などのフラッシュバック時のコスト、《ミジウムの迫撃砲》を超過するためのコスト、《全知》や《予想外の結果》のその呪文を唱えるための通常のコストではないコスト、などが代替コストに当たる)、
追加コストの宣言(《投げ飛ばし》によるクリーチャーを生け贄に捧げること、《縫い合わせのドレイク》による墓地のクリーチャーの追放、などが追加コストに当たる)、
Xの値の宣言(《スフィンクスの啓示》や《精神削り》など)、
混成マナ・シンボルなどの宣言(例えば《炎樹族の使者》のコストを(赤)(赤)、(赤)(緑)、(緑)(緑)から選ぶ)、
を行う。
なお、複数の代替コストを宣言することはできない(《全知》がある状態でもフラッシュバックで唱える呪文はフラッシュバックのコストを払う必要性がある)。
④対象を取る。
⑤複数の対象にそれぞれ別の影響を及ぼしうるものはそれを明確にする(複数の対象を取った《オレリアの憤怒》や《炬火の炎》などのダメージ配分がこれに当たる)。なお、対象にしたものには最低でも1は分配しなければならない(X=2の《オレリアの憤怒》をで2体のクリーチャーを対象にして、片方に2点ダメージを与え、もう片方にダメージを与えないことは宣言できない)。
⑥総コストを決定する。
通常のマナ・コストor代替コスト+追加コスト+増加分のコスト(《スレイベンの守護者、サリア》などによるコスト増加)-(《心なき召喚》などによるコスト減少)=総コストとなる。
⑦マナ能力の起動(土地をタップしてマナを加えたり、《アヴァシンの巡礼者》をタップしてマナを加えることができる)。
※なお、《東屋のエルフ》や《死儀礼のシャーマン》、《緑側の見張り》の起動型能力はマナ能力ではないので、呪文を唱える前の段階でマナを生み出しておく必要がある。
⑧コストの支払い
⑨呪文を唱えたときや呪文の対象になったときなどに誘発する誘発型能力がスタックに乗る。さらに、優先権が発生する(対応して起動型能力を起動したり、呪文を唱えれるのはここから)。
A「(緑)から《巨大化》唱えるよ」→B「対応で《錬金術師の隠れ家》の2番目の能力を起動して、瞬速化した《スレイベンの守護者、サリア》を唱えるよ」→《巨大化》のコストは依然として(緑)なので問題なく唱えられる。
A「(緑)から《巨大化》唱えるよ」→B「対応でX=1の《オレリアの憤怒》唱えて、お前にダメージ与えてこのターンの間にクリーチャー以外の呪文を唱えさせなくするよ」→巨大化は問題なく唱えられる。
701.4 唱える/Cast
ここまでが「唱える」に関する主なルールです。
まとめると
こんな感じですね。いつも何気なくやってる行動も、こういう順序で行われてることを意識してみるといいかも
次回はまだ未定ですが、今回よりはマイナーな部分をチョイスすると思います。
ではでは
CR部分が結構長いので全部見る人は時間がある時に見ることをオススメします。全部見ない人は最後のほうに簡単にまとめてるのでそちらをどうぞ。
CRを確認しながらその意味するところを見ていきたいと思います(CRのそれほど重要ではない部分はひみつの方に送ってしまうので確認したい方はそちらからどうぞ)。
601. 呪文を唱えること
601.1a
効果の一部は、カードを「プレイする/playing」となったままである。カードをプレイするとは、そのカードを土地としてプレイするか、呪文として唱えるか、該当する方のことを指す。
《夜帳の死霊》のようなテキストの場合、唱えることも、(通常の土地をセットしていなかったり、《都の進化》などにより追加の土地をプレイできる場合は)土地を戦場に置くこともできます。
601.2
呪文を唱えるとは、やがて解決されてその効果が発生するよう、それを現在ある場所(通常は手札)から取り、スタックに置き、コストを支払うことである。呪文を唱えることは、以下の手順を踏む。呪文を唱える途中のどこかの時点でプレイヤーが手順を完了できなくなったら、その呪文を唱えることは不正である。ゲームは呪文を唱え始める前まで巻き戻される(rule 717〔不正な処理の扱い〕参照)。一旦なされた宣言や支払いを変更することはできない。
601.2a
プレイヤーは、呪文を唱えることを宣言する。そのカード(あるいはそのカードのコピー)が元の領域からスタックへと動かされ、スタックの一番上にあるオブジェクトとなる。これはそのカード(あるいはそのカードのコピー)のすべての特性を持ち、そのプレイヤーがそのコントローラーとなる。呪文は、打ち消されるか解決されるか、あるいは効果によって他の領域に動かされるまでスタックにとどまる。
①唱えることを宣言したカードやカードのコピー(例えば暗号化されている《束縛の手》のコピー)は一度スタックの一番上に置かれる。
601.2b
呪文がモードを持つ場合、プレイヤーはモードの選択を宣言する(rule 700.2 参照)。プレイヤーがその呪文に他のカードを連繋(rule 702.45 参照)したい場合、そのカードを手札から公開する。その呪文が、バイバックやキッカーや召集と言った、代替コストや追加コスト(rule 117.8、rule 117.9 参照)を持っている場合、プレイヤーはそのコストのうちどれを払うかを宣言する(rule 601.2e 参照)。単一の呪文に対し、複数の代替法で唱えたり、あるいは代替コストを支払ったりすることはできない。その呪文が、唱える間に支払う可変のコスト(マナ・コストに含まれる{X}など。rule 107.3 参照)を持つ場合、プレイヤーはその値を宣言する。その呪文を唱える間に支払う コストに混成マナ・シンボルが含まれている場合、プレイヤーは混成でないマナでどう支払うかを宣言する。その呪文を唱える間に支払う コストにファイレクシア・マナが含まれている場合、プレイヤーはそれらの各シンボルごとに2点のライフを支払うかその色のマナを支払うかを宣言する。前段階での選択(墓地からフラッシュバックで呪文を唱えることを選んだ、変異つきクリーチャーを裏向きに唱えることを選んだなど)は、それ以降の選択を制約する。
②モードを選ぶ(《アゾリウスの魔除け》などの各種魔除けや《無慈悲な追い立て》のような選択式の呪文でどの効果を選択するか選ぶ)
③代替コストの宣言(《終末》などの奇跡誘発時のコスト、《未練ある魂》などのフラッシュバック時のコスト、《ミジウムの迫撃砲》を超過するためのコスト、《全知》や《予想外の結果》のその呪文を唱えるための通常のコストではないコスト、などが代替コストに当たる)、
追加コストの宣言(《投げ飛ばし》によるクリーチャーを生け贄に捧げること、《縫い合わせのドレイク》による墓地のクリーチャーの追放、などが追加コストに当たる)、
Xの値の宣言(《スフィンクスの啓示》や《精神削り》など)、
混成マナ・シンボルなどの宣言(例えば《炎樹族の使者》のコストを(赤)(赤)、(赤)(緑)、(緑)(緑)から選ぶ)、
を行う。
なお、複数の代替コストを宣言することはできない(《全知》がある状態でもフラッシュバックで唱える呪文はフラッシュバックのコストを払う必要性がある)。
601.2c
プレイヤーは、その呪文の求める対象それぞれについて、適正なプレイヤー、オブジェクト、領域を選んで宣言する。代替コストや追加コスト(バイバック・コストやキッカー・コストなど)を支払ったとき、あるいは特定のモードを選んだときにのみ対象を必要とする呪文は、それ以外の場合には対象を必要としないものとして唱えられる。呪文が可変の数の対象を取る場合、プレイヤーは対象を宣言する前にいくつの対象を取るのかを宣言する。同じ「target」の語で示される中で(日本語版では、「[性質]N個(または[性質]N個)」としてまとめられている中で)、同じ対象を複数回選ぶことはできない。複数の対象群がある場合、同一のプレイヤー、オブジェクト、あるいは領域を(条件を満たしているなら)それぞれで1回ずつ対象に取ることができる。あるオブジェクトやプレイヤーが対象として選ばれなければならないという効果がある場合、対象を選ぶプレイヤーは、オブジェクトやプレイヤーを対象にできないとするルールや効果に反しない限りにおいて最大の数のその種の効果に従うように対象を選ぶ。選ばれたプレイヤー、オブジェクト、領域はその呪文の対象となる。(それらが呪文の対象となったときに誘発する能力はこの時点で誘発する。この呪文が唱えられ終わるまで、その能力はスタックには積まれない。)
④対象を取る。
601.2d
呪文によって、プレイヤーが1つ以上の対象を含む複数のオブジェクトやプレイヤーに効果(ダメージやカウンターなど)を分配したり割り振って置いたりするとき、プレイヤーはどう分配するかを宣言する。その各個の対象に、最低限(ダメージやカウンターなどを)1つは分配しなければならない。
⑤複数の対象にそれぞれ別の影響を及ぼしうるものはそれを明確にする(複数の対象を取った《オレリアの憤怒》や《炬火の炎》などのダメージ配分がこれに当たる)。なお、対象にしたものには最低でも1は分配しなければならない(X=2の《オレリアの憤怒》をで2体のクリーチャーを対象にして、片方に2点ダメージを与え、もう片方にダメージを与えないことは宣言できない)。
601.2e
プレイヤーはその呪文の総コストを決定する。通常、そのマナ・コストだけである。追加コストや代替コストを持つ呪文や、支払うべきコストを増減させる効果、あるいは他の代替コストを使えるようにする効果も存在する。コストには、マナの支払い、パーマネントのタップ、パーマネントの生け贄、手札のカードを捨てる、などが含まれる。総コストとは、マナ・コストまたは代替コスト(rule 601.2b で決定したもの)に、すべての追加コストやコストの増加分を加え、コストの減少分を引いたものである。コストの増減を計算した結果として総コストのマナ部分がなくなった場合、それは{0}として扱う。{0}未満に減少することはない。この計算後、総コストを直接変更する効果が適用され、総コストが「固定」される。この後で効果が総コストを変更しようとしても、何の効果もない。
⑥総コストを決定する。
通常のマナ・コストor代替コスト+追加コスト+増加分のコスト(《スレイベンの守護者、サリア》などによるコスト増加)-(《心なき召喚》などによるコスト減少)=総コストとなる。
601.2f
総コストの中にマナの支払いが含まれる場合、そのプレイヤーはマナ能力を起動する機会(rule 605〔マナ能力〕参照)を得る。マナ能力はコストを支払う前に起動する必要がある。
⑦マナ能力の起動(土地をタップしてマナを加えたり、《アヴァシンの巡礼者》をタップしてマナを加えることができる)。
※なお、《東屋のエルフ》や《死儀礼のシャーマン》、《緑側の見張り》の起動型能力はマナ能力ではないので、呪文を唱える前の段階でマナを生み出しておく必要がある。
601.2g
プレイヤーは全てのコストを任意の順に支払う。一部分だけ支払うことは許されない。支払うことのできないコストは支払えない。
⑧コストの支払い
601.2h
rule 601.2a から rule 601.2g で示された手順が完了したら、その呪文は唱えられたことになる。呪文が唱えられたこと、あるいはスタックに置かれたことによる誘発型能力は、この時点で誘発する。その呪文のコントローラーがそれを唱える前に優先権を持っていた場合、そのプレイヤーは優先権を得る。
⑨呪文を唱えたときや呪文の対象になったときなどに誘発する誘発型能力がスタックに乗る。さらに、優先権が発生する(対応して起動型能力を起動したり、呪文を唱えれるのはここから)。
601.4 コストを変える呪文を唱えても、既にスタックにある呪文や能力には影響しない。
A「(緑)から《巨大化》唱えるよ」→B「対応で《錬金術師の隠れ家》の2番目の能力を起動して、瞬速化した《スレイベンの守護者、サリア》を唱えるよ」→《巨大化》のコストは依然として(緑)なので問題なく唱えられる。
601.5 プレイヤーは、唱えることが禁止されている呪文を唱え始めることはできない。
A「(緑)から《巨大化》唱えるよ」→B「対応でX=1の《オレリアの憤怒》唱えて、お前にダメージ与えてこのターンの間にクリーチャー以外の呪文を唱えさせなくするよ」→巨大化は問題なく唱えられる。
701.4 唱える/Cast
701.4a 呪文を唱えるとは、やがて解決されてその効果が発生するよう、それを現在ある領域(通常は手札)から取り、スタックに置き、コストを支払うことである。プレイヤーは優先権を持つときに呪文を唱えることができる。rule 601〔呪文を唱えること〕参照。
ここまでが「唱える」に関する主なルールです。
まとめると
優先権を持つプレイヤーは呪文を「唱える」ことができる。
① 唱えることを宣言したカードやカードのコピーはスタックの一番上に置かれる。
② 複数のモードがある場合、モードを選ぶ。
③ 代替コストの有無やその代替方法、追加コストの払い方、Xの値、混成マナ・シンボルなどの払い方を宣言する。
④ 対象を取る。
⑤ 複数の対象にそれぞれ別の影響を及ぼしうるものはそれを明確にする。
⑥ 総コストを決定する。
⑦ マナ能力を起動できる。
⑧ ⑥で決めた総コストをすべて支払う。
⑨ 誘発型能力がスタックに乗る。さらに、優先権が発生する。
こんな感じですね。いつも何気なくやってる行動も、こういう順序で行われてることを意識してみるといいかも
次回はまだ未定ですが、今回よりはマイナーな部分をチョイスすると思います。
ではでは
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